ナイルに死す?
念願のエジプト旅行に行ってきた。
感想。
凄い!!
そして
疲れた……
エジプトのツアーには大きく二つのタイプがあって、ひとつはナイル川を船でゆっくり旅するクルージングタイプ。もうひとつは、世界遺産の三分の二を占めるとも言われるエジプトの遺跡をとにかく欲張って回るというタイプ。ぼくは一人参加だし、何度も行ける所ではないだろうと、後者を選んだ。
印象に残っているのは、一日300人限定といわれるクフ王の大ピラミッド内部へ入れたこと。以前から写真や映像で見ていた大回廊や玄室に直接触れることができて感激。それから、以前観光客がテロに巻き込まれた、砂漠を300キロ走破したところにあるアルシンベル神殿に行けたこと。武装警察の護衛がつかないと観光バスは走れないため、警察の都合に合わせてホテルを午前3時半に出発。そのおかげでバスの窓から、砂漠の夜明けを眺められるという嬉しい付録もついて、現地の雄大さにまたまた感激。
反面、あまりの強行日程に体調を崩す人が続出し、ぼくも最後の方では腹をやられて、持参したカロリーメイトなどでなんとか乗り切った。まさに体育会系ツアーだった。
さいわいツアーの同行者に恵まれ、写真もお互い撮り合ったので自分が写っているものも多く、落ち着いたらアルバムにまとめたいなと思っている。
現地のエジプト人ガイドさんによると、エジプト人のほとんどは自国の歴史に興味を持っていないという。たしかに、車中からではあるが見てきた人々の暮らしぶりは、かなり貧しい。農村部ではロバがふつうに使われているし、観光地でも子どもたちが物売りをしている。今を生きるのに精一杯なのだ。
行きの飛行機の中で、アガサクリスティの「ナイルに死す」(映画名「ナイル殺人事件」)を読んだのだが、どうやらぼくにはエジプトを旅することはできても、暮らすことはできそうもない。一年ももたず、小説のタイトルどおりになってしまいそうだからだ。
でも。しつこいほど書いていることだが、久里浜以降を「おまけ」の人生と考えるなら、なんとも素敵な「おまけ」の旅ではあった。あのスケジュールを乗り切る体力があったのも、酒をやめたからこそ。今はまだ疲れが残っているが、旅の余韻はこれからじっくり味わえるような気がする。


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