少女の涙 (+自己満足の525円)
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少女が泣いていた。
ぼくはそっとハンカチを渡し、電車を降りた。
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うあー、気障!!
でも、つい最近、上記のようなことをしてしまった私です。(援助交際のもつれとかではない!!)
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日曜日の午前10時頃、親戚の法事に出るため、私鉄の各駅停車に乗った私。
電車は空いていて、座席もまばら。
座ると、隣の女性の様子がおかしい。うつむき加減に肩を震わせている。
よく見ると、大粒の涙がぽたぽたと落ちている。
10代後半と思われる、コギャル系というのだろうか。ちょっと派手だが可愛い服とブーツ姿。髪は染めていない。お化粧は厚目かな。
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乗って4つ目がぼくの降りる駅だった。
そのあいだ迷ったのだが、彼女がシャツの袖で涙をぬぐっているのを見て、ぼくはおろしたてのハンカチを彼女のひざの上に置いた。
彼女はちょっとびっくりしたように振り向いた。ぼくが頷くと、彼女も少しだけ頷いたような気がした。
ぼくはそのまま電車を降りた。後ろでドアが閉まった。
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この話、悪友たちには絶対しない。どうせ「で、それからどうした?」と聞かれるに決まっているから。どうにもなりゃしません。それでお仕舞いだってば。どうして男も中年になるとロマンというものを解さなくなるのかね。
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考えたのですよ。女の子が人前で大粒の涙を隠せずに泣くような状態を。彼氏と別れ話でもあったのかな、とか。そうして羨ましかったのですよ。人前で泣けるということが。
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駅を降りてから、やっぱりハンカチがないと不便だと思い、コンビニで買ったら525円だった。これが自己満足の値段、ということです。


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