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2009年6月16日 (火)

親知らずの抜歯

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 久里浜病院に通院した平日の夕方、ちょっと空き時間ができたので、自宅近くの歯医者に予約なしで入る。

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 半年ほど前、歯石を取ってもらったとき、詰め物に隙間ができているので根本的に治しましょうと言われていたのを、忙しさにかまけて放っていた。これからしばらくは定時で帰れそうなので、歯医者通いを思い立ったのだ。突発的に。

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 で、その日のうちに、親知らずを一本抜いた。

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 ある年齢以上になれば、自分の歯はできるだけ残しておきたいと思うものだ。でも、院長(というか一人しか先生はいないが)は、噛み合わせの歯もないし、これは残せば後々やっかいの元になる、今のうちに抜いてしまおうと言う。

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 しばし考え、専門家に従うことにした。

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 そして最近の歯科技術の進歩を肌身で知った。麻酔注射自体が痛くない。針が細くなったとか、薬が即効性になったとか、そういうことなのだろう。抜歯自体もあっけないほど簡単に終わった。ぼくは若い頃、歯を藪医者にぼろぼろにされた苦い経験がある。今の若い人は、少なくとも歯科医療に関しては幸せだ。(今は過当競争で歯医者さんもやさしく優秀になったが、むかしは藪が大手を振っていた)。

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 麻酔が切れた2時間ほどは鈍い痛みがあったが、翌朝には普通に食事をとることができた。院長の言うとおり、無駄な歯がなくなったおかげでブラッシングが楽になった。抜いて正解だな、と思った。

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 余談だが、アルコールや薬物は歯をてきめんに駄目にする。シンナーが歯を溶かすとはよく言われるが、アル中患者にも歯抜けは多い。とくに若年から依存していると影響を強く受ける。たかが歯と軽く見ないほうがいい。

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 今週末、父親の七回忌と母親の二十七回忌を兼ねて法要を行なう。その前に長年温存していた親知らずを抜いた。なにかの縁だろうか。そろそろ名実ともに親離れしろよ、ということなのだろうか。

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 世間も人も、時間とともに進歩する部分がある。そう思った方が、心の持ち方として幸せだろう。そう、ぼくもたぶん、いまもなお、進歩しているはずだ。たぶん、きっと。

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