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2017年10月14日 (土)

疲れた葬儀~96歳で逝った伯父を見て

伯父―亡父の実兄―が96歳で亡くなり、今週その葬儀があった。

2年半前にコンビニにおにぎりを買いに行き転倒、大たい骨を骨折して入院、その後老人ホームに入ってから急速にぼけてしまったが、男性で96歳なら大往生といってよく、葬儀は湿っぽいものではなかった。

それでも、おわってから、わたしは疲れている。喪主でもなく、参列者に過ぎなかったのに。

棺におさまった伯父の顔を見ることができた。きれいな死化粧がほどこされていたが、生前の面影はまったくなかった。やせ細って骨に皮膚がついているだけの顔。生気がない。あたりまえだが。魂が抜けてしまうとひとは物質に戻る。それを目の当たりに見た気がした。

これまでも多くの人の死化粧を見てきたが、今回は死者が96歳という高齢だったこと、それにわたし自身がそろそろ老いを意識する年齢になったことで、心に重い澱のようなものが残ってしまったようだ。

人は理論的には120歳まで生きるという。100歳を超えても仕事をしていた医師のような例もある。わたしの所属する同人誌の代表は昭和2年生まれの90歳だが、今もひとりで原稿を書き、印刷所に足を運ぶ。だから個人差のあることなのだが、老いて自分の意識が保てなくなって、自然界ならとうに没している人がチューブにつながれ生きているというのも現代の現実だ。

自分は健康であと何年いられるか。

思っているより短いかもしれない。

断酒して健康体になって、でもそれはふつうの人と同じになっただけで、断酒で若返ったわけではない(痛飲している人に比べて元気なのは確かだが)。死よりも怖いのは、死の淵で立ち止まってさまよってしまうこと。残す家族がいないわたしにとって、生とは長ければいいというものではない、とふと思ってしまった。

死んでからのことに興味はないが、延命処置不要についての申告書だけは早く用意しておかねば、とひとり冷たい雨の夜に考えている。

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コメント

初老になると、高齢親族の葬儀は増えますので、私もモヤモヤが残ります。多分、自分が何歳まで健康でいられるかとか、(とっくに卒業したつもりの)孤独感とか心配し、自分の死ぬ場面とかを想像します。(あくまで今の日本社会が続いての前提ですが、、)

若い頃流行った故河島英五さんの歌の、「呑んでゝ飲まれて呑んで~酔いつぶれて眠るまでゝ」を繰り返し実践し、このまま死んでも、酒で死ねれば、呑まなきゃやっとれん!とか大言壮語を吐き、ストレスを先送りし、ある日脳スキャンで異常が出たらガクブルで断酒ですのでもう、イキがる事はないとは思います(赤面)。

その時の恐怖、、このまま言動がオカシクなって、身体が意志どうり動かなくなり、痴呆へ、は脳に沁み込んでいます。

自己の根底のその恐怖を素面のやや委縮した脳で想いますと、己の意志で飲むお酒で、取り敢えずの人並みを失いたくないが本音の気がします。
多分、そうなったしまったら他人様にすがり、ダメなら社会にすがり、自分に責任はない、、と思い込む弱い自分が鮮明に目に浮かびます。

と、、ナマイキに何かを悟った様な事を言ってしまいましたが、今後に残された長さ含めコンテンツは不明ですので、如何にこれを消費(浪費か)するかを模索(ぼんやりとですが)しております。
ええ、正に「若返ったわけではない。」ので、それも本人の努力次第は、人生経験で重々承知しております。
私は、断酒三年と五か月目に入りました。

あたらしいブログに書きますが、来週、東京墨田区の両国亭で、「ギター漫談・お酒のやめかた講座」を演じることになりました。
その際歌う予定なのが、まさに川島英五さんの「酒と泪と男と女」の替え歌なのです。
「呑んで~呑んで~わたしの脳は縮んじゃったのでした~」なんて絶唱してきます。
なんだか、自分でも自分の方向性がよくわからない今日この頃です。

晴れ舞台が羨ましいです。
依存症不具合から断酒を決心。
そこから始まる大レースの継続は、正に自虐とユーモアで表現をしたいものですね。
スリップも含め、又「オンナ」の歌詞で、ユーモアを期待いたします。

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